記録簿

小説とか映画とか音楽とか展覧会とかライブとか、そういうやつの感想をつらつらと残していきます。

映画「植物図鑑」の感想。

 
普段恋愛映画なんて見ることはあまりないのですが、気になったので観劇しました。やっと観に行けた。ちなみに原作は未読です。
以下、極力ネタバレは避けて書きましたが内容に抵触する可能性がありますので、そのような情報を避けたい方は閲覧をお控えください。
 
 
 
 
 
 
***
 
恋愛映画って、設定以外にも登場人物のやり取りの中にもとっつきにくさがあるような気がしてあまり観ないのですが、そういう意味ではこの作品は物語がスッと入ってきて鑑賞しやすかったように思えます。「ありえそうであり得ない、けどあってもおかしくなさそうな日常風景」。それを暖かい映像が一本の恋愛映画に昇華させた、という印象。途中途中「いや、これは…ww」と不自然(というか突飛)に感じる感情表現が何箇所か出てきましたが、そこに関しても基本的には理解できる範囲だったのでまあ良し。中には共感できるようなシーンも台詞もあったので、大きな違和感は特になく物語を追うことができました。
誰かの作る美味しい手料理と、道端の名も知らぬ野草と、「ただいま」「おかえり」「いただきます」「ごちそうさま」の一言がどうしようもなく愛おしくなる映画です。
 
という感想の前に、とにかく高畑充希がかわいい。
なんかもうこの一言に尽きる気がします。まじで。素朴な雰囲気でありながら少女漫画のイラストのようにさえ見えてしまう。花冠を被るシーンなんかもう花の妖精にさえ思えてきます。天使。とにかく天使。
それだけに、謎に包まれた青年・樹の現実離れした雰囲気というか、そういうものが彼女に埋れていたような気がします。彼だけが唯一おとぎ話から飛び出してきたような存在でなければいけなかったはずなのに、彼女が神々しすぎて2人とも物語の登場人物のようになってしまっていた。
いや岩田君は悪くないんだ。すごく良かったんだ。監督が「ライブでの彼の笑顔を見てキャスティングした」と言うだけあるんだ。なんだろう、「花より男子」の花沢類を彷彿とさせるようなあのハニカミ顔。彼は彼でとても素敵だったの。話そっちのけで2人のやり取りに鼻の下を伸ばしてたのは紛れもない自分です。
ただ、「秘密を抱えた青年」というには、その秘密の内容が弱過ぎたかなという印象はある。
 
主題歌も良かったです。原曲がとても好きなのでそちらでもいいじゃないかと思ってましたが、JUJUよりもいい意味で玄人っぽさがなくてキラキラしていて、作品にとても合っていました。
 
物語に入り込むというよりは2人の生活を俯瞰するような感じで楽しめました。個人的にはけっこう好き。
 
あと、チョイ役がめちゃくちゃ豪華。特に宮崎美子のお母さん役は、いつ見てもホッとするような気持ちにさせてくれますね。
それから、気持ち悪いわーと思って見てたさやかの上司?同僚?が、最終的にいい奴になってたのはなんか笑った。笑
 
 
今夏は観たい映画がたくさんあるので、この先2ヶ月が楽しみです。