映画「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の感想。
小説読了の翌々日、これは行かねばと上映終了間際の映画館に駆け込んで観てきました。
原作の感想を書いた記事の中で、
読み進める途中に少しページを遡るのではなく、最後まで読んだらもう一度始めから、となる一冊。
なんて偉そうなことを宣っておりましたが、もう一度読み返す感覚で観れますよこれ。一部映画用に改変されてはいますが、話の流れ方は割と原作のまま。結果、開始2分で号泣する始末。
これまた自分の記事からの引用で恐縮ですが、
恋に落ちる2人を描いたどのシーンも、映像として切り取るとまるでフィルターをかけた写真のようにどれも美しくて、でも光に透けて消えていきそうな儚さを孕んでて、もうそれだけで泣けてくる。
ということを書いていたのですが、もうこれがそのまんま映像になってて驚いた。自分が小説を読みながら想像していた色が、そのままスクリーンに投影されていました。特に、物語が進むにつれて小松菜奈の美しさが際立っていくのがとても良かった。
映画は本と違って「読み返し」が効かないけど、都度回想を挟んで伏線回収してくれるのは原作未読の人にも優しいね。若干話戻るの多くね?とも思ったけど(笑)あと、映画オリジナルの描写といえば、福士くん演じる孝寿が教室で絵を描くシーン。それから、小松ちゃん演じる笑美が"最初の日"へと遡る回想シーン。あれがすごく良かった。良かった繋がりで言えば、主題歌もかなり良かった。
back number「ハッピーエンド」MV(Short )「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」Ver.
この映画1本観るのにどれだけ泣いてただろうな。結末を知っているが故なのだろうけど、常に「美しい」と「切ない」と「儚い」が同居していて、終始ぼろぼろ涙を流していました。
自分は原作よりこちらのほうが好きかもしれない。映像と音楽の力は偉大だな。できれば自分と同じように原作を読んでから、2回目を読むつもりで映画版を観ていただきたい、そんな作品です。
↑原作の感想はこちら。よろしければこちらもどうぞ。